不動産ニュース / ハウジング

2002/10/17

積水ハウス、4段階の防犯住宅システムを提案

 積水ハウス(株)は、11月1日より、標準仕様における戸建て住宅の防犯性能を向上させるとともに、その仕様をさらに上回る防犯システムやホームセキュリティ、街全体で行なう防犯サービスなど4段階の防犯住宅システムを展開する。

 すでに同社の新築戸建て住宅には、標準仕様でピッキング・カム送り解錠の対策がなされている。11月1日からはこれに加え、開口部の2ロック、玄関・勝手口の鎌付き錠やプランニングで防犯性能を向上させる。これにより、断熱性向上を目的に導入済みの複層ガラスと2ロックの開口部のこじ破り時間は、一般的な単板ガラスと1ロックの組み合わせに比べ、防犯性能が約7倍向上することになる。
 さらにオプションで、防犯合わせ複層ガラスを中心にバランスのワンランク上の防犯住宅を「防犯プラス仕様」としてパッケージングして提案する。この仕様を採用すると、万一建物損傷を伴う侵入盗にあった場合の復旧工事については、10年間、1件10万円を限度に同社で負担する。押込強盗対策などの個別ニーズには、「コンサルティング防犯」で、それぞれの要望に応えていく。
 また、そのうえを行く防犯システムとして、セコム(株)と提携したホームセキュリティを提案。同サービスに加入すると、通常のサービスに加え、家族や自動車の位置が検索できる位置情報提供サービス1年間無料で貸与という特典が付く。
 4重の防犯システムの中で、同社では、1軒の住宅だけでなく街全体で行なうセキュリティサービス「タウン・セキュリティ」も提案する。同サービスは、24時間、その街だけの専任警備員が常駐し、巡回を行なうほか万一の場合はすぐに駆けつけるため、住人に安心感を与えるとともに不審者を近寄りにくくすることができる。すでに、大阪ガスセキュリティーサービス(株)との共同で、全600戸の住宅街「リフレ岬 望海坂」(大阪府泉南郡)で、タウンセキュリティを具現化している。
 これらの提案は、同社のこれまでのノウハウを集約し「見える」「守る」「知らせる」の3つの視点で防犯システムを整理したもの。同社では、建物だけにとどまらず、敷地や街全体を含めた4重のガードを用意することで、総合的な防犯対策ができるものとしている。

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