(株)東京カンテイは21日、2002年9月度の「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70平方メートル価格推移」を発表した。
同調査は、同社に登録された中古マンションの売り希望価格を行政区単位ごとに算出し、その平均坪単価を一般的なファミリータイプの価格に即するよう70平方メートル換算したもの。
これによると、首都圏9月の中古マンション価格は2,519万円となり、前年同月比で4.7%上昇と2カ月連続で5%に迫る上昇を見せた。なお、前月比は0.2%上昇。都市別にみると、東京23区は前年同月比3.8%上昇、前月比0.5%上昇と引き続き上昇基調で、価格の上昇傾向に堅実さが伺える。また、千葉市でも前年同月比で4.0%上昇を示した。横浜市は、前年同月比▲1.4%と下落幅を縮め、前月と比較すると0.6%上昇している。しかし、さいたま市では依然として大幅な下落が顕著で、前年同月比▲6.5%、前月比▲2.2%となった。
近畿圏9月の中古マンション価格は1,718万円となり、前月よりも1.2%上昇したものの、前年同月比は▲5.3%と依然として大幅な下落傾向が続いている。都市別にみても、大阪市は前年同月比▲5.1%と5%を超える下落幅を見せ、前月比でも▲2.2%と下落傾向が続いている。神戸市については、前月よりも1.1%上昇したものの、下落傾向がいっそう顕著となり、前年同月比は▲6.3%となった。
中部圏9月の中古マンション価格は1,388万円、前月よりも0.9%上昇したが、前年同月比でみると▲4.1%と依然として下落傾向にあることがわかった。名古屋市の下落傾向はほぼ横ばいを示している。