長谷工グループの建設資機材商社である（株）ハセック（本社：東京都港区、社長：進藤益男氏）は28日、自然換気方式「ウイングジェッター（WJ）システム」についての新たな用途開発への取り組み、販売の強化を開始したと発表。
WJシステムは、1974年に長谷工が独自に開発したマンション用の換気システム。「翼理論」の応用により、自然排気方式でありながら逆流現象の問題も解決し、環境に優しい換気を実現。わずかな風でも十分な排気能力を発揮する設計となっている。
同社ではこれまでに約8,000機の設置実績があるが、騒音・逆流などのクレームは全くなし。設備費用も安価でメンテナンスコストもかからないだけでなく、FEP（繊維強化プラスチック）を使用しているため、優れた耐用年数を維持している。
近年、同システムを採用したマンションの改修時期にあたり、WJ本体の取り替え需要が高まっており、また自然を利用したエコ製品であること、優美な流線型のデザインなどから、公共建築（港湾ターミナル、植物園、工場、公衆トイレなど）を始めとする建築物への採用が増加。同社ではこうした新しいニーズに応えるため、新たに営業窓口を設けての販売強化を図るとともに、商標登録およびデザインの一部変更による再度の意匠登録を申請するにいたった。また価格面でも、コストダウン努力により、従来より2割低い価格（1台48万円）を実現した。
なお、販売促進のためのキャンペーン展開として、「建築新技術フェア関東2002」のエコロジー博覧会へ出展する予定。
■「建築新技術フェア関東2002」エコロジー博覧会
日時：11月7日（木）～9日（土）10：00～19：00（9日は16：00まで）
場所：JR「さいたま新都心」駅コンコース 「にぎわい広場」
