不動産情報サービスのアットホーム(株)は30日、同社インターネットサイト「不動産総合情報サイト at home web」における首都圏の居住用賃貸物件の検索状況をまとめ、3年前の実績との比較結果を発表した。
同調査は、1999年9月1日~30日および2002年9月1日~30日のそれぞれ各1ヵ月の間に、同社インターネットサイトの物件検索サービスにおいて、首都圏の居住用賃貸物件にアクセスした消費者の検索条件を分析している。
これによると沿線指定では、マンション、アパート、一戸建てともに、3年前のトップが「山手線」であったのに対し、今年はマンション、アパートで「東急東横線」が、一戸建てでは「東急田園都市線」がトップとなった。それぞれ2位にランクインしたのは、マンションが「東急田園都市線」、アパート、一戸建てが「小田急小田原線」で、「小田急線」の人気が3年間の間で上昇したことがわかる。
希望賃料やその種目については、3年前に45%を占めていたアパートを指定する割合が30.6%と大幅にダウンし、一方でマンションを指定する割合が32.9%から51.2%へと大幅に増加、過半数以上を占める結果となった。希望賃料については、シングル層の重要増が反映し、最多指定が「上限8万円以下」に低下したが、一方で低賃料の指定は減少した。
間取りについては、単身世帯の需要増により「1R・1K・1DK」の検索割合が、マンションで17.9ポイント増(44.3%)、アパートで21.6ポイント増(49.5%)とともに大幅に増加した。駅からの所要時間については、いずれの地域も最多指定は「10分以内」と3年前と同じ結果ではあるが、その割合は増加しており、短縮傾向にあることがわかった。その他では、駐車場を希望する指定はすべての地域で減少、2階以上を希望する指定については東京都内で35%を占める結果となった。