森ビル(株)は5日、2003年4月25日にオープンを迎える「六本木ヒルズ」(東京都港区六本木6丁目)の記者発表会を、メインタワーである「六本木ヒルズ森タワー」において開催した。
六本木ヒルズは、1986年に六本木6丁目地区が東京都から「再開発誘導地区」の指定を受けて以来、約400名の地権者と17年の歳月をかけて進めてきた民間による国内最大級の市街地再開発プロジェクト。区域約11.6ha、建築敷地面積89,400平方メートルに、オフィス、住宅、商業・文化施設、ホテル、映画館、テレビスタジオなど、多様な機能が複合した街である。
記者発表会では森稔代表取締役から、文化情報を発信し、安全と安心を実現した24時間型の都市を提供する「文化都心宣言」が発表された。また、プレゼンテーション、各施設代表者の紹介の後、最上部にある建設進行中の森アーツセンターの現場や、一般開放となる屋上の見学会も行なわれた。
地区中央にはシンボルタワーである地上54階建ての「六本木ヒルズ森タワー」が配されており、最上部には美術館、展望台、スカイデッキ、メンバーズクラブ、アカデミー施設などから構成される「森アーツセンター」が「文化都心」の核施設としてオープン。各建物の低層部およびヒルサイド、ウエストウォーク、六本木けやき坂通りの約200の商業施設を連続的につなげ、随所に緑地や広場を設けている点も特徴となっている。
なお、六本木ヒルズへの来街者数は1日10万人、就業者約2万人、居住人口約2千人となる見込み。