世界最大級の金融機関であるプルデンシャル ファイナンシャル インク(米国ニュージャージー州ニューアーク、会長兼CEO:アーサー・F・ライアン氏)は16日、森ビル(株)との共同事業として建設を進めてきた超高層ビル「プルデンシャルタワー」(千代田区永田町)の完成を記念して、竣工式を行なった。
「プルデンシャルタワー」は、オフィス、住宅、店舗で構成された地上38階建て、総延べ床面積76,634.30平方メートルの超高層ビル。周辺には国会議事堂をはじめとする国の中枢機能や高級シティホテルが集積するほか、地下鉄5路線が集結するなど、恵まれた立地にある。
3~24階のオフィス部分のうち、14~24階をプルデンシャルファイナンシャル インクが自社使用し、その他のフロアは賃貸オフィスとして利用。26~38階の高層階は、総戸数125戸の一般賃貸住宅およびサービスアパートメントが入居予定で、タワー1、2階とプルデンシャルプラザ(別棟2階建て)には、フィットネスセンターや飲食店が配置されている。
また同ビルは、1982年に大火災が起きた「ホテル・ニュージャパン」の跡地に建設されたこともあり、制震装置や制震間柱を採用したほか、オフィスと住宅の連結階に一時待避スペースを設けるなど、防災、セキュリティ面に配慮したものとなっている。
なお森ビルは、同プロジェクトの出資者であるとともに、コンストラクションマネジメント業務、プロパティマネジメント業務を受託。同社の持つ複合用途ビルの企画、開発、運営ノウハウを活かし、今後もノンアセットビジネスへの事業展開を積極的に図っていく方針。