大和ハウス工業(株)は17日、2003年1月に全国13工場において、生産工程から排出される産業廃棄物の単純焼却および埋め立てを「ゼロ」にし、リサイクル率100%としたゼロエミッションを達成したと発表。
同社は、1998年4月に三重工場で環境マネジメント規格ISO14001の認証を取得後、2001年6月には全国13工場および生産購買本部でISO14001の認証取得を完了、環境負荷軽減に向け継続的改善を進めてきた。その結果、2001年10月に札幌工場でのゼロエミッションを達成、その後も廃棄物発生量のリデュース(減量)・リユース・リサイクル活動を推進し、2003年1月の新潟工場達成をもって、全工場でゼロエミッション達成となったもの。
具体的な取り組みとしては、廃棄物を形状や成分ごと約60区分に分別し、リサイクルルートを確立。これにより、木工パネル生産工程で発生する木材や合板の端材をパーチクルボードにリサイクルするなど、建材として再び施行現場に循環させている。また、取引先企業と共同で「梱包レス運動」を推進し、通い箱や通いパレットを活用することで、ダンボールなどの梱包材の発生量そのものを削減している。
現在は、工場のリサイクルルート活用による各施工現場廃棄物のゼロエミッション化をめざし、「建設副産物工場デポ化プロジェクト」の試行を開始。今後同社では、ホテル・ホームセンターなどすべての事業活動における環境負荷の低減にもつとめていく方針。