(株)リクルートコスモスは31日、分譲マンションの品質管理向上をめざし、「クオリティ・インスペクション・トライ」(略称:QIT)活動を開始すると発表。今年度末完成の新築マンションより、首都圏、近畿圏、福岡都市圏で開発分譲する全新築マンションで実施していく考えを明らかにした。
「QIT」とは、社内外の検査官(インスペクター)10名からなる専属チームが、建物の設計段階から竣工までの工程を、図面、躯体、仕上げ、設備の観点から段階的に検査する活動のこと。これまでも同社は、独自の仕様をまとめた「標準仕様書」を作成し、現場で管理すべき項目を「品質管理基準」と定め、建物の品質管理を行なってきた。従来より一貫した品質管理体制の構築をめざしてきた同社では、この度「QIT」活動の開始を決定、これまで以上に効率的かつ確実に建物の品質管理を実施していく考え。
検査にあたるのは、一級建築士および施工管理技士。マンション完成後には手直しが難しい躯体や防水、配管などの部分を、同一のチェックシートを用い、重点的に確認、点検を行なう。