(株)リクルートコスモスは20日、「コスモポリス品川」(東京都港区港南、総戸数590戸)の開発資金調達を目的に、資産流動化法上の特定目的会社(SPC)を設立し、105億円の特定社債を発行したと発表。
同社では、当該プロジェクトの開発にあたり、大和証券SMBC(株)、(株)三井住友銀行、みずほ信託銀行(株)と共同で、建物完成前に市場から資金調達する開発証券化スキームを構築。なお、こうしたスキーム導入は、単独の大規模分譲マンション開発では初めてのこと。
特定社債の発行にあたり、今回設立したSPCは、みずほアセット信託銀行(株)との不動産信託契約締結、(株)銭高組との建築工事請負契約締結などを経て、同日、格付機関(株)格付投資情報センター(R&I)により、「A」(100億円分)および「BBB」(5億円分)の本格付けを取得した。合計105億円の特定社債の元本償還および利払いについては、約290億円の同社マンション分譲代金を原資として2005年春に実施する予定。
対象となる「コスモポリス品川」は、品川駅東口の再開発エリアで計画中の40階建て都心型タワーマンション。住戸面積は38.47~137.44平方メートルで、1DK~4DKの80タイプ超の住戸プランを用意。1月にオープンしたモデルルームには、すでに2,500組の来場者が訪れている。なお、第1期販売予定220戸は4月上旬より登録を開始、竣工は2005年3月の予定。