不動産ニュース / ハウジング

2003/3/20

積水ハウス、専門部署を新設し住生活情報の受発信機能を強化

「ライフプラスデザイン プロジェクト」。上から「ライフプラスデザイン 対面キッチンセレクション」「シアター@ホーム プロジェクタースタイル」「ペット共生住宅仕様 ペット生活スタイル分類別プラン」の例
「ライフプラスデザイン プロジェクト」。上から「ライフプラスデザイン 対面キッチンセレクション」「シアター@ホーム プロジェクタースタイル」「ペット共生住宅仕様 ペット生活スタイル分類別プラン」の例

 積水ハウス(株)は20日、5月1日を目処に、生活情報発信のシンクタンク機能および研究とNEWビジネスを連動させるコーポレート研究所として、「ハートフル生活研究所」を新設することを発表した。なお、当該組織は、独立の研究所として新設するものではなく、京都所在の総合住宅研究所を拠点に、生活ソフトの商品化を推進するための組織として同社と顧客をつなぐ役割を担う。

 会見の席で和田社長は、「当社は表現力に欠く面が多少あるせいか、実際は実にさまざまな施策に取り組んでいるのにそれが外に伝わっていない。そこで、そうした現状を打破し、もっと社内の情報を開示しようと『ハートフル生活研究所』立ち上げに至ったわけです」と、その経緯を述べた。
 具体的な活動内容としては、研究、設計、営業および顧客の声および要望を反映した各種プロジェクトを構成、リアルかつタイムリーな情報を発信していく。よってプロジェクトは、ライフスタイルの変化、エネルギー問題、高齢社会に伴う課題、防犯・安全対策など、その時の社会背景に連動したテーマで立ち上げ、迅速に商品化することが可能になるという。なお、人材は、研究、設計、営業など関係部署から組織横断型に集め組織する。これにより研究、開発、市場投入のスピードを早め、かつ人材の有効活用、教育が同時に行なうことができるとしている。
 また、これに伴う形で、戸建て住宅向け生活ソフト商品を発信する「ライフプラスデザイン プロジェクト」をスタートさせる。これは、従来同社が取り組んできたコンサルティング・ハウジングのさらなる深化を目的に、これまで個別対応としてきたリビングなどのこだわりプラン、ペット共生仕様などのメニューを全社的に標準化するもの。
 開発メニューは、「ライフプラス デザイン」「ペット共生住宅仕様」「シアター@ホーム」の3つ。メインとなるのは、ワンランク上のこだわりを提供する「ライフプラス デザイン」。同社が2年に1度実施している「プラン実態調査」のデータをもとに、住まいの中で工夫が求められている点、重視している空間・機能について、顧客への提案を順次セレクトし商品化していく。スタート時点では、「リビングライティングセレクション」「床座スタイルセレクション」「対面キッチンセレクション」など10のメニューを用意。なお、これら仕様のプラスにかかる価格は、それぞれ30万円程度までを予定しているという(「シアター@ホーム」「ペット共生住宅仕様」除く)。なお、導入時期については、3月よりすでにプレ導入しているが、本格スタートは5月からとなる。

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