東京都住宅局は24日、建物(共用部分)の性能(ハード面)と管理(ソフト面)の両面について一定水準を確保している新築および中古の分譲マンションを「優良マンション」として認定・登録し、広く都民へ情報提供していく「東京都優良マンション登録表示制度」を4月1日よりスタートすると発表した。
同制度は、管理組合がマンションを適正に維持管理するよう誘導し、良質な住宅ストックの形成を図るとともに、都民が安心して住宅を購入できる市場を整備することにより、マンションの流通促進を図るべく創設されたもの。(財)東京都防災・建築まちづくりセンターが認定および登録機関となり、登録内容を広く都民に公開していく。
同制度の認定基準はハード面、ソフト面の各項目に該当することで、新築については、ハード面で構造の安定や火災時の安全、維持管理への配慮のほか、高齢者等への配慮などの認定基準を設定。中古のハード面では、柱や梁、壁、天井などの構造体力上主要な部分に加え、手すり、給水設備、排水設備などの部分について、耐震性能および劣化状況等が認定基準として設けられている。ソフト面では、新築・中古ともに管理規約や長期修繕計画、修繕積立金について定められており、加えて中古では大規模修繕や、建築基準法等の法定点検についても認定基準項目となっている。
対象は東京都全域の分譲マンションで、申請者は住宅供給事業者および管理組合など。認定・登録費用はおおよそ、新築で設計住宅性能評価を受けている場合が42,000円から、受けてない場合は78,000円から。中古で現況検査が必要ない場合は19,000円から、必要な場合は86,000円から。再認定・登録の場合は、いずれのケースでも一律77,000円となっている。
なお、同制度の認定基準および認定手順等の詳細は、東京都ホームページ(http://www.jutaku.metro.tokyo.jp/)から閲覧が可能。