三井不動産(株)は4日、2003年3月末時点での時価のある投資有価証券の評価損を算出し、その結果を明らかにした。
これによると、2003年3月末時点における投資有価証券評価損の総額は200億8,100万円となった。また2002年3月期末の純資産額は6,296億200万円、2002年3月期の経常利益額は457億6,400万円、当期純利益は85億4,900万円となった。
今回算出した評価損については、2003年3月期の特別損失として計上する予定で、このうち56億9,000万円については中間期に特別損失として計上している。
なお同社は同日、業績の動向および投資有価証券評価損などを踏まえ、2002年11月8日の中間決算発表時に公表した2003年3月期通期業績予想を修正した。
今回発表された当期単体での業績予想数値は、純利益が110億円(前回発表予想195億円)に修正。売上高・経常利益はともに変動はなかった。
また当期連結での業績予想数値は、売上高1兆940億円(前回発表予想1兆1,000億円)、当期純利益220億円(同330億円)に修正された(経常利益は変動なし)。
修正の理由として同社では、当期連結の売上高について、連結子会社の三井ホーム(株)の通期業績予想修正を織り込んだことをあげている。また、当期純利益については、単体で上記上場株式の減損による特別損失▲200億円などにより修正されたものであり、連結については上場株式の減損に加え、三井ホームの業績予想修正に伴い、修正となった。