不動産ニュース / 調査・統計データ

2003/3/25

ミサワMRD、3月度の「不動産流通市場調査」結果発表

 ミサワエムアールディー(株)は24日、4大都市圏を中心とした2003年3月の「MISAWA-MRD不動産流通市場調査」の結果を発表した。

 これによると、首都圏については、宅地・一戸建てはともに引合件数の「増加」がそれぞれ前月比16.2ポイント増・11.3ポイント増となり、好調な市況が続いているものと思われる。中古マンションについても、価格動向での下降基調は続いているものの、引合件数で「増加」が前月比5.0ポイント増とプラスに転じている。需給状態では、買手の存在を示す「売手市場」および「両者ともいる(売手・買手ともにいる)」の回答合計が、宅地で約6割と旺盛な需要を示しており、一戸建て・中古マンションについてもそれぞれ約5割、約4割と潜在需要の強まりがうかがえる。
 中京圏では、宅地の引合件数・成約件数の「増加」回答が大きく増えており、市況は好調に推移。しかしながら、需給状態で買手の存在を示す回答が減少し、潜在需要の低下が懸念される。一戸建てについては、根強い購買需要に伴い、引合件数および成約件数がいずれも増加傾向を強めている。一方、中古マンションは、買手の存在を示す回答が2割に満たない状況となっており、これに伴い引合件数・成約件数も減少傾向が依然強く、低調な市況が続いている。
 近畿圏の宅地は、買手の存在を示す回答が過半数を占めており、根強い購買需要を維持するとともに、引合件数・成約件数でも「増加」が増え、好調な市況。一戸建てについても、買手の存在を示す回答が半数に迫るなど改善が見られ、依然として価格の下降基調は強いものの、引合件数・成約件数はともに「増加」が増えている。中古マンションについては、依然弱い勾配需要が続き、引合件数についても「横ばい」へのシフトが見られたが「増加」は増えず、市場の活性化にはいたっていない。
 福岡圏では、宅地の購買需要が著しく弱く、市況も低調に推移しているが、一戸建てでは買手の存在を示す回答が66%と堅調な購買需要を見せている。これを受けて引合件数・成約件数がともに増加傾向を継続。しかしながら、中古マンションで依然低調な購買需要が続いており、このため引合件数も「横ばい」へのシフトが見られ、市況の改善は見られなかった。
 全体的には、春の需要期のピークである3月は、購買行動の活発な動きが目立ち、好調な市況がうかがえた。需給状態では、一戸建て市場における潜在需要が全圏域で強まっているものの、宅地市場においては首都圏以外ではやや軟調な様子がうかがえるため、好調な市況展開の継続が懸念される。

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