(株)東京カンテイは18日、2003年3月度の「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70平方メートル価格推移」を発表した。
同調査は、同社に登録された中古マンションの売り希望価格を行政区単位ごとに算出し、その平均坪単価を一般的なファミリータイプの価格に即するよう70平方メートル換算したもの。
これによると、首都圏3月の中古マンション価格は2,539万円、前年同月比6.3%増(前月比▲3.5%)と2ヵ月連続で大幅な増加をみせた。神奈川県、埼玉県については、前年同月比で2月以降連続して上昇しており、上昇基調にあった東京都の価格上昇が、他県におよびはじめていると考えられる。
主要都市別にみると、首都圏では東京23区が前年同月比2.4%上昇と依然安定した上昇をみせており、千葉市で同1.4%上昇、横浜市で同0.1%上昇と、さいたま市(同▲6.5%)を除く主要都市でいずれも前年比上昇となった。
近畿圏3月の中古マンション価格は1,675万円で、前年同月比▲4.8%、前月比0.5%増となった。依然として弱含み傾向が続いているものの、大阪市では、前年同月比▲1.3%と小幅な下落にとどまっており、前月比では1.2%上昇。神戸市も前月比0.2%上昇とわずかではあるが上昇傾向をみせており、価格は安定に向かっているものと思われる。
中部圏3月の中古マンション価格は1,397万円、前年同月比▲2.7%、前月比0.6%増となった。名古屋市では、前年同月比▲1.5%、前月比0.7%上昇で、前年同月比で2ヵ月連続の減少となっいるが、下げ幅は小さく、安定化傾向を強めている。