東急不動産(株)は14日、「2003年3月期決算」を発表した。
当期単体業績の売上高は2,264億6,100万円(対前期比2.9%増)、営業利益は205億8,900万円(同36.6%増)、経常利益は110億100万円(同82.6%増)、当期純利益は22億9,400万(同▲24.0%)であった。
当期連結業績(対象45社)の売上高は5,086億2,500万円(対前期比2.9%増)、営業利益は311億3,700万円(同21.7%増)、経常利益は203億5,800万円(同38.0%増)、当期純利益は51億4,400万円(同▲29.0%)で、経常利益は前期の過去最高益を更新する結果となった。
同社では、有利子負債削減のため、販売業資金回転の短期化および低稼働の固定資産売却 、保有株式売却などを行なってきた。当期においては、保有する銀行株における66億円の減損損失が発生したため最終純利益は減益となったが、これにより有利子負債の期末残高は4,611億円(対前期末比▲116億万円)となり、中期経営計画で定めた目標を上回る結果となっている。
セグメント別では、分譲請負業部門、賃貸業部門および管理受託業部門で増収・増益となった。分譲請負業部門では、都心型コンパクトマンションの新ブランドであるクオリアシリーズの投入などもあり、首都圏・関西圏ともに堅調に推移。賃貸業部門では、期中7棟の新規ビルの順調な稼動や既存物件の好調な推移に加え、運営コスト削減の進捗もあり39億円の増益となった。また、SPC活用の新規開発進展による期末のエクイティー投資残高は26件385億円となるが、既存ビル10棟の売却を実施している。
次期見通しについては、連結で売上高5,100億円、営業利益300億円、経常利益190億円、当期純利益40億円、東急不動産の単体では売上高2,250億円、営業利益195億円、経常利益95億円、当期純利益30億円を見込む。