不動産情報ネットワークのアットホーム(株)は22日、定期借家権が導入された2000年3月期と、2002年の3月期、2003年の3月期に登録された首都圏居住用物件における「定期借家物件」の登録状況をまとめ発表した。
対象期間は、2000年および2002年、2003年の各3月の1ヵ月間。調査内容は、定期借家物件数および増減率、定期借家物件数および登録物件に占める割合など7項目。
それによると、2003年3月期の首都圏の定期借家物件数は、2000年同月比176.0%の1,964件。種目別では、貸マンションが1,249件(2000年同月比226.1%)で、次いで貸戸建て住宅559件(同114.2%)、貸アパート138件(同126.2%)となった。エリア別で見ると、東京23区の870件(同238.5%)で物件数、増加率ともにトップ。以下、神奈川県が635件(同158.1%)、千葉県151件(同118.8%)、埼玉県(141件、同139.0%)となっている。登録物件に占める割合は3年3月期は3.0%となり1.6ポイントの増加を示した。種目別では、貸戸建て住宅が全体に占める割合が18.5%と最も高く、特に東京都下では21.2%を記録している。なお、2003年3月期に登録された定期借家物件の平均像は、賃料15.89万円、面積68.79平方メートル、契約期間は3.0年で、礼金は過半数が2ヵ月、敷金は8割以上が2ヵ月となっている。