積水化学工業(株)は28日、以前から取り組みを進めている環境・安全に配慮した“環境経営”をさらに強化し、今後、環境や先端技術で際立つ「環境創造型企業」をめざした事業展開をしていくと発表した。
「環境創造型企業」とは、エコロジー(地球環境への配慮、地球環境との共生)と、エコノミー(お客さまと企業の経済性)を両立させた上で継続的な成長・革新ができる企業であり、広く社会から信頼される企業のこと。この取り組みを強力かつ迅速に推進するため、同社ではコーポレート組織に“環境経営推進部”を4月1日付で設置。環境事業推進による企業自体の成長と、企業風土の変革、事業コストの低減化を図る。
具体的取り組みとしては、光熱費ゼロ住宅をはじめとする従来の環境事業の強化に加え、「高度エネルギー利用住宅」「水循環システム」「木材の再資源化」などの新事業の展開による環境配慮製品の売上大幅増等をあげており、2005年度の目標売上高は1,000億円を予定。他にも、環境に貢献する研究活動の支援やビオトープなどの地域活動の体系的な強化にも取り組んでいく。会見の席で、環境経営推進部長の中村節史氏は「事業コストは、エネルギーや廃棄物の削減の他、物流などについてもすべて無駄を無くしコスト削減していきたい。今回の取り組みを機に、トップを含めたグループ社員全員の意識の向上を図り、従来の企業風土を刷新していきたい」と力強く述べた。