(株)不動産経済研究所は12日、首都圏・近畿圏の「2003年5月度マンション市場動向」を発表した。
これによると、首都圏における新規発売戸数は8,243戸で対前年同月比16.1%増、対前月比では69.3%増で、5月としては1999年の8,458戸に次いで史上第2位。1戸当たりの平均価格は3,842万円で前年同月比0.1%増、前月比▲0.4%、1平方メートル当たり単価(52.9万円)は、前年同月比7.7%増・前月比1.5%増であった。また、契約率は前月比1.9ポイント・前年同月比0.7ポイント増の77.2%であった。
5月末現在の翌月繰越販売在庫数は9,659戸(前月比236戸増)。即日完売物件は、「プラウド上北沢」(東京都世田谷区、31戸、平均5,080万円、平均2.51倍、最高6倍)など63物件、2,337戸。
20階以上の超高層物件は、26物件1,172戸で契約率は94.2%であった。
なお、 6月の発売戸数は8,500戸前後の見込み。
近畿圏における新規発売戸数は3,287戸(対前年同月比▲0.3%、対前月比106.9%増)で、契約率は67.8%(同▲2.6ポイント、▲5.3ポイント)。1戸当たり平均価格は3,066万円で2ヵ月ぶりの減少、1平方メートル当たり単価は41.3万円と2ヵ月連続の増加となった。
5月末現在の継続販売在庫数は6,354戸(前月比223戸増)。即日完売物件は、「エスリード朝潮橋」(大阪市、38戸、平均2,694万円、先着順)をはじめとする16物件、557戸。
超高層、大型物件の供給加速や低価格、専有面積の拡大といった特徴が表れている。
なお、6月の発売戸数は3,600戸程度の見込み。