不動産ニュース / 開発・分譲

2003/7/7

三菱地所、5月の宮城県沖地震における免震マンションの効果を測定

 三菱地所(株)は7日、仙台初の免震マンションとして1996年に販売した「桂パークハウス東街区三番館」(仙台市泉区、総戸数47戸、設計:(株)三菱地所設計・東急建設(株)、施工:東急建設(株)・(株)地崎工業)について、本年5月26日18時24分に発生した宮城県沖地震(M7.0)における免震装置の効果を明らかにした。

 RC造13階建ての同物件は、免震装置として鉛入り積層ゴム(LRB=Lead Rubber Bearing)を11基使用。この結果、同物件に設置した地震観測装置によると、気象庁から発表された仙台市周辺の震度が「4~5弱」だったのに対し、同物件の揺れは震度4(計測震度3.9)程度であった。また、免震装置の上層と下部(基礎)に設置した観測装置によると、最大加速度はX方向で約62%、Y方向で約53%低減され、免震効果が表れたことが明らかになった。
 なお、マンション住民の実感として、「揺れを大きく感じたが、立って歩くことは可能だった。食器棚の食器は破損なし。棚上の物の落下もなし。金魚鉢の水もこぼれていない」(30歳代女性)、「揺れをあまり感じなかった。エレベーターも他のマンションでは止まっていたが、当マンションでは止まらなかった」(50歳代男性)とのコメントが寄せられている。

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