(株)東京カンテイは30日、「3大都市圏マンション価格インデックス」によるシミュレーションとして、「マンションバランスシート」「マンション家計簿」を発表した。
「マンションバランスシート」は、マンション価格インデックスにより算出した中古価格を残存資産、ローン残高を負債と考えたもの。これにより、純資産がプラス、つまりオーバーローンにならない条件は、価格下落が5年間で10%以内(価格インデックス90.0超)であることがわかった。首都圏では、竣工後5年の物件が純資産でプラスになる都市は、港区、中央区、さいたま市西区、志木市、武蔵野市。また、頭金を2割準備してローンを組んだ場合には、値下がりに強く、資産を保ちやすいという結果となった。
「マンション家計簿」は、賃料を収入、ローン返済額を支出として計算したもの。マンンションPER(マンション価格を年間賃料で除したもの)の善し悪しにより、黒字となるか赤字となるかが決まる。現行金利(民間金融機関・変動型2.375%)の場合、損益分岐点は、PER=20。また、新築に比べてPERの低い中古マンションを選択することで、さらに有利になる可能性があるとしている。