不動産ニュース / 開発・分譲

2003/8/8

「萩中住宅建替え計画」スタート

「萩中住宅」現況(上)、建替え後完成予想図(下)
「萩中住宅」現況(上)、建替え後完成予想図(下)

 東京都大田区の集合住宅「萩中住宅」(総戸数368戸)の管理組合(理事長:北畠宏氏)の下で進めてきたマンション建替え計画「萩中住宅建替え計画」が、このほど、本格的にスタートすることとなった。

 京浜急行空港線「糀谷」駅より徒歩5分に位置する「萩中住宅」は、1968年に東京都住宅供給公社が分譲した集合住宅で、築35年の鉄筋コンクリート造5階建て、8棟からなるマンション。建物の老朽化にともない、91年より区分所有者による建替え勉強会を実施するなどの協議を続けてきており、93年に建替え準備委員会を設立し、正式に建替えの検討をスタート。97年にはコンサルタントに(株)シティコンサルタンツ(東京都新宿区、代表取締役:金井修一氏)を決定、事業計画案を作成した後、2001年には事業協力者に有楽土地(株)および(株)長谷工コーポレーションを決定した。
 しかし、事業計画案の説明会や意向調査を行ない、02年12年に区分所有法による建替え決議を実施したところ、全体では5分の4以上の賛成を得られたものの、1棟で5分の4以上の賛成を得ることができず、建替え決議は不成立。今年6月に改正区分所有法が施行された後、説明会を実施し、全体の5分の4以上、各棟ごとの3分の2以上の賛成が得られれば建替え決議が成立する「団地内の建物の一括建替え決議」(同法第70条)を8月3日に実施した。なお、同法を適用したマンション建替えは全国で初の事例となるとともに、8棟・総戸数368戸のマンションを建替える事業は、首都圏では最大規模となる。
 9月に建替え組合設立申請を行ない、04年3月より解体工事・本体工事に着手。06年3月には、ゆとりあるランドプランに、充実した共用施設と設備機器を備えた永住向けの都市型マンション(総戸数533戸)が完成する予定となっている。

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