大手町・丸の内・有楽町地区を巡回する、日本初の無料電気バス「丸の内シャトル(Marunouchi Shuttle)」が22日、運行を開始した。これに合わせ、同地区の地権者などで構成する「大手町・丸の内・有楽町地区シャトルバス運営委員会」は同日午前10時より、丸の内ビル(東京都千代田区)の1階アトリウム周辺にて多くの関係者・報道陣が見守る中、運行開始セレモニーを開催した。
セレモニーでは、テープカットに先立ち、「関係者の皆さまの熱意とご協力のおかげで運行スタートすることができた。すっきりとした斬新なデザインは万人に気に入っていただけるのでは」と運営委員会会長(東京電力(株)常務取締役)の森宜久氏が挨拶。さらに国土交通省都市・地域整備局長竹歳誠氏が「政府が行なう政策の一つに『都市再生』があるが、その中で大きな期待を寄せているのが丸の内地区。土地・交通政策の観点からも注目している」、シャトルバス運行責任会社の日の丸自動車興業(株)代表取締役富田浩安氏が「人が動き出すとビジネスが生まれる。シャトルバスの運行により、駅周辺に偏りがちだった人々の活動の幅が広がり、街全体が動き出すでしょう。交通混雑の解消や、地域の環境改善という面から見ても国内だけでなく、世界的に参考になるはず」と同シャトルバスの波及効果への期待を述べた。
「丸の内シャトル」は、低公害・低床(ノンステップ設計)・低騒音が特徴のタービンEVバス(電気とマイクロタービンを組み合わせたハイブリットバス)。大手町から丸の内、有楽町、日比谷にかけて約15分間隔(1周約30分)で巡回する。運行時間は午前10時から午後8時まで。また、平日の午前8時から10時の出勤時間帯には、大手町ルートと有楽町ルートに分けて運行する。