東芝エレベーター(株)(東京都品川区、社長:西岡浩史氏)は14日、ユニバーサルデザインの積極的採用と約30%の製造工期短縮を実現したエスカレーター「Kindmover(カインドムーバー)」を開発、同日より販売活動を開始すると発表した。
同社では高齢化社会の進展や身体障害者の積極的な社会参加等を背景に、社会的なニーズがあると判断。これまでも「人に優しい昇降機」をめざし、ユニバーサルデザインに基づいた新製品の商品化に積極的に取り組んできたが、今回の商品は「親切、優しい」を主要コンセプトに、利用者をはじめ、管理者や建物の設計者などエスカレーターに携わる人間全般に対し、扱いやすい製品を開発、商品化した。
特徴はインレット(乗降部の移動手すりの入込口)への挟まれ防止設計、製造工期の30%短縮、人感センサーおよび運転モニターを設置することによってセンサーポールや誘導柵、表示器が不要となるポールレス自動運転(オプション)など。
同商品の標準価格はS1000形、デッキレスタイプ、階高4,500ミリメートル、速度30メートル/分、勾配30度で約2,600万円、年間500台の販売を計画している。