(株)不動産経済研究所は15日、首都圏・近畿圏の「2003年9月度のマンション市場動向」を発表した。
これによると、首都圏における新規発売戸数は、6,032戸(対前年同月比▲11.8%、対前月比9.8%増)であった。1戸当たりの平均価格は3,864万円で前年同月比▲0.7%、前月比▲8.5%、1平方メートル当たり単価(53.7万円)は前年同月比▲0.7%、前月比6.8%増。また、契約率は前年同月比2.6ポイント増の74.2%、前月比▲7.4ポイントであった。
9月末現在翌月繰越販売在庫数は8,214戸(前月比▲23戸)。即日完売物件は、「ジェントリーハウス品川大井1期」(東京都品川区、100戸、平均5,540万円、平均3.7倍、最高7倍)など47物件1,179戸。
20階以上の超高層物件は、19物件461戸、契約率は96.3%であった。
なお、10月の発売戸数は10,000戸前後の見込み。
近畿圏における新規発売戸数は2,226戸(対前年同月比▲45.9%、対前月比25.6%増)で、契約率は67.3%(同▲4.1ポイント、同▲4.1ポイント)。1戸当たり平均価格は3,267万円で5ヵ月ぶりに増加、1平方メートル当たり単価は42.8万円で2ヵ月ぶりの増加となった。
9月末現在の継続販売在庫数は5,870戸(前月比▲100戸)。即日完売物件は、「プラウドジェム内久宝寺1期」(大阪市、28戸、平均2,874万円、平均1.3倍、最高3倍)をはじめとする17物件416戸。
超高層、大型物件の供給加速や低価格、占有面積の拡大傾向は依然続いているものと見られる。
なお、10月の発売戸数は3,400戸程度の見込み。