国土交通省は31日、2003年9月分の全建築物の着工床面積と新設住宅着工戸数を発表した。
これによると、建築物の着工床面積は1,544万平方メートル(対前年同月比5.6%増)と先月の減少から再び増加に転じた。
建築主別では、公共の建築主は101万平方メートル(同▲14.1%)で2ヵ月連続の減少、民間の建築主は1,444万平方メートル(同7.3%増)で4ヵ月連続の増加となった。民間建築主のうち居住用は920万平方メートル(同4.2%増)で先月の減少から再び増加、非居住用は524万平方メートル(同13.1%増)で4ヵ月連続の増加となった。
用途別では、鉱工業用は94万平方メートル(同▲7.6%)で4ヵ月ぶりに減少、商業用については151万平方メートル(同6.7%増)で2ヵ月連続の増加、サービス業用については100万平方メートル(同▲6.8%)で2ヵ月連続の減少となった。
使途別では、事務所は45万平方メートル(同▲11.5%)と3ヵ月ぶりの減少。店舗は115万平方メートル(同12.3%増)、工場は76万平方メートル(同9.6%増)と、ともに4ヵ月連続の増加となった。倉庫については81万平方メートル(同73.6%増)で2ヵ月連続の増加となった。
新設住宅着工戸数は98,369戸(対前年同月比1.2%増)と先月の減少から再び増加に転じた。
利用関係別戸数でみると、持家は33,536戸(同10.8%増)で2ヵ月連続の増加。そのうち住宅金融公庫融資による持家は3,289戸(同▲8.9%)で44ヵ月連続の減少となったが、民間資金による持家は28,296戸(同15.8%増)で47ヵ月連続の増加となった。
貸家も38,435戸(同▲6.2%)と3ヵ月連続の減少。そのうち公的資金による貸家は5,890戸(同▲12.9%)で2ヵ月連続の減少、民間資金による貸家についても32,545戸(同▲4.9%)と3ヵ月連続の減少。
分譲住宅は25,928戸(同2.7%増)と先月の減少から再び増加に転じた。そのうちマンションは15,364戸(同▲1.2%)と2ヵ月連続の減少、一戸建住宅は10,454戸(同10.0%増)で10ヵ月連続の増加となった。
また、地域別総戸数は、中部圏(同0.6%増)、近畿圏(同10.8%増)で増加に転じ、首都圏(対前年同月比▲1.2%)、その他地域(同▲0.3%)では減少となった。
建築工法別では、プレハブが13,115戸(対前年同月比▲4.2%)と3ヵ月連続の減少。ツーバイ・フォーについては7,775戸(同11.9%増)で5ヵ月連続の増加となった。