日本ビルファンド投資法人(NBF)は6日、不動産投資信託(REIT)のための不動産投資物件として、「広島袋町ビルディング」(広島市中区)の土地および建物の所有権の一部を取得すべく、売り主の三井不動産(株)との間で不動産売買契約を締結した。
「広島袋町ビルディング」は2002年1月に竣工した鉄骨造陸屋根14階建てのオフィスビル。広島市の中心部を南北に貫き、金融機関の本支店や県庁などが立ち並ぶ鯉城通りに面しており、広島電鉄袋町駅やアストラムライン線本通駅に近く、バスターミナルやホテルなどがあり広島市中心部である紙屋町交差点まで徒歩5分と交通も至便。
NBFでは、広島市のオフィスマーケットについて、他の地方都市と同様、現状やや弱含みで推移しているものの、当面大規模な新規供給の予定もないため、長中期的には堅調なマーケットであると判断。地方都市部におけるポートフォリオの充実を図るべく、取得を決定した。取得価額は8億3,500万円、引渡予定日は11月7日。
なお同社が取得する資産は、土地3筆の所有権の共有持分10%(土地面積1,013.35平方メートル)、建物は区分所有権の共有持分12.5%(建物延床面積8,656.97平方メートル)で、総賃貸可能面積は10,476平方メートルの12.5%。引渡時点の賃貸面積は10,242平方メートルの12.5%で、11月6日時点での稼働率は約97.7%となる見込み。