(株)アービック(千葉県市川市、代表取締役:加藤泰寛氏)は30日、高齢者向け優良賃貸住宅(以下、高優賃)「アドサム船橋壱番館」(千葉県船橋市、全30戸)のマスコミ向け内覧会を開催した。
「アドサム船橋壱番館」は、千葉県高優賃のモデル事業として、2003年12月より入居を開始した「ジュネス北国分」(千葉県市川市、全19戸)に続く物件。60歳以上の単身・夫婦世帯を対象に、所得に応じて家賃補助が受けられ、高齢者の生活に対応した住居機能を多数揃えている。京成本線「大神宮下」駅、JR総武線「船橋」駅より徒歩圏内で、8階建て、総戸数30戸のうち、高優賃は22戸、一般住戸は8戸となっている。
各住居は、ベランダにスノコを敷き段差を解消するなどバリアフリーが施され、24時間緊急対応サービスの呼び出しボタンなどが設置されている。
24時間緊急対応サービスは、愛知時計(株)により提案されたシステムで、「キーボックス」に鍵をかけた時点で在宅の確認が取れる仕組み。12時間以上水の使用がない場合、健康状態に異変があるとして自動通報される水センサーや、簡易型の緊急通報システム「たすけ愛ユニット」なども装備。緊急指定病院との提携も行なっている。
「ジュネス北国分」との大きな違いは、屋上にある眺望の開けた展望室(8階)と、駅前の立地を生かした託児所(1階)が設けられたこと。託児所の管理・運営はNPO「ニュースターツ」が行ない、待機児童の解消や幼児のいる女性の雇用安定をめざしている。
間取りは1K(30.05平方メートル)~1LDK(40.38平方メートル)。賃料は7万9,000円~10万8,000円で、入居者の所得に応じて補助が出される。2003年9月より募集を開始し、現在18戸が契約済み。入居開始は2004年2月1日を予定している。