米国シカゴに本社をおく不動産投資顧問会社のラサール インベストメント マネジメント インクは25日、投資対象物件として「イオン札幌元町ショッピングセンター」(札幌市東区)を取得したと発表した。
同物件は、2002年6月にオープンした。テナントは、ジャスコと70の専門店がそろう大型総合スーパー(GMS)。地上3階建てで、敷地面積3万7,600.78平方メートル、延床面積4万9,705.04平方メートル、駐車場は900台の収容が可能。
今後は、アジア圏の不動産投資ファンドの一つであるラサール アジア リカバリー ファンドに組み入れる予定となっている。同社アジア地域CEOのジャック R. チャンドラーは「小売セクターは、引き続きチャンスの多い投資マーケットであり、今後、商業施設投資を全国的に展開していく計画。首都圏以外では、ブランド認知力の高いGMSがマーケットの主流で、今回の取得はそうした戦略の一環である。これまでの世界的規模での投資ノウハウと実績を生かし、日本の流通業界ならびに地方経済の活性化に貢献していきたい」と抱負を語っている。
なお、同社の商業施設に対する投資実績は、欧米で約64億ドル、アジア・オセアニア地域で3億4,000万ドル。日本では2003年9月に「『ビビットスクエア』開発プロジェクト」(千葉県船橋市)への参画を発表している。