日本リテールファンド投資法人(JRF)は2日、不動産投資信託(JREIT)のための投資物件として「エスキス表参道」(東京都渋谷区)および「イオン札幌苗穂ショッピングセンター」(札幌市東区)の不動産信託受益権を取得したと発表した。
ポートフォリオに占める東京都心物件の充実を図るために取得した「エスキス表参道」は、1982年竣工、地上5階建ての商業ビル。高級ブランド店の出店が相次ぐ表参道に位置し、シャネル、イヴ・サン・ローラン、グッチといったいわゆるスーパーブランドのほか、ファッションアパレルブランドや飲食店等が入居している。
テナント総数は21。21テナント中19テナントとの賃貸借契約が、ほぼ2年ないし5年の定期借家契約となっており、将来的にテナントの入れ替え等によるバリューアップを図りやすい物件となっている。
取得先は(有)エム・シー表参道、取得価格は145億円。
一方、ポートフォリオにおける初の北海道物件となる「イオン札幌苗穂ショッピングセンター」は、2003年6月に開業した、北海道初のモール型ショッピングセンター。札幌市中心部から江別市方面へ向かう国道275号線に面し、札幌環状線からも至近距離であることから、広域なアクセビリティを持つ好立地に位置する。
テナント総数は96。イオンとのマスターリース契約(20年間の定期借家契約)に基づき、ジャスコおよびスポーツオーソリティを核テナントに、専門店等に転貸されている。
取得先は東苗穂ショッピングセンター特定目的会社、取得価格は92億6,000万円。