不動産ニュース / IT・情報サービス

2004/3/9

つなぐネット、インターネットとテレビをFTTHで提供する新方式を考案

 分譲マンション向けブロードバンド・インターネットサービスプロバイダーの(株)つなぐネットコミュニケーションズ(東京都港区、代表取締役社長:三谷隆信氏)は9日、新築マンションにおいて、インターネット通信とテレビ放送をFTTHにより、提供する新方式を考案したと発表した。

 従来、マンションのインタ-ネットシステムではUTPケーブルの敷設が一般的。光ファイバーの敷設は、大容量高速通信が可能であるが、導入コストが大幅に増加するため、一部の高級マンションでの採用にとどまっていた。また、テレビ共聴システムでは、同軸ケーブル敷設が一般的で、BSやCSなど衛星放送の受信には、最大3本の配線が必要だが、1本ないし2本の敷設が通常で居住者は一部の衛星放送を受信できないという問題があった。

 同社が考案したのは、UTPケーブルと複数の同軸ケーブルを1本の光ファイバーに集約する新方式。このインフラを利用することにより、同社のブロードバンドサービス「e-mansion」と(株)オプティキャスト(東京都渋谷区、代表取締役社長:仁藤雅夫氏)が提供する放送サービス「スカパー!対応光ファイバーTV(オプキャス)」を導入することで、マンション居住者に高品質なインターネットサービスと高画質な映像サービスを提供するとともに、ディベロッパーの建築コストを削減することが可能となる。

 具体的には、ケーブルの集約による配線コストの大幅削減、光ファイバーは伝送距離が長いことから、HUBなどの中継機器が不要になるためのコスト削減など、建築工事費の削減。そのほか、インターネットの高速化への将来対応や通信機器の省略による障害発生の抑制、多チャンネルへの対応といったメリットがある。

 同社では、次世代のインターネット、テレビ放送に対応し、かつ、ディベロッパーのコスト削減にもつながることから、今後のマンション開発におけるインターネット・テレビインフラの主流となり、特に大規模・高層マンションへの導入が有効であるとしている。

 なお、新方式でのサービスが採用されるのは、2006年竣工予定の「ファイブスター」(東京都江東区、総戸数671戸)と、2007年竣工予定の「Brilliaタワー東京」(東京都墨田区、総戸数644戸)の2物件となっている。

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