オリックス不動産投資法人(OJR)は30日、首都圏におけるポートフォリオの充実を図るため、「エクセレント川崎ビル」(川崎市川崎区)の取得を発表した。
同物件は、1993年1月に竣工した地上10階地下1階のオフィスビル。JR「川崎」駅徒歩1分の好立地であることから、「店舗的利用が可能な」点が評価されている。
現在のテナントは2件で、いずれも2004年11月30日で契約満了となるが、8階・9階・10階の一部に入居している日本生命保険相互(株)は一部条件を変更し、契約更改の予定。また、B1から7Fおよび10階の一部をマスターリースしている(株)長谷工コーポレーションとは契約更新はしないものの、エンドテナントとの転貸借契約を同投資法人が承継する予定となっている。
取得価額は41億3,000万円、引渡予定日は4月27日。同社が取得する資産は、土地面積1,005.63平方メートル、建物延床面積8,135.33平方メートル。引渡時点の総賃貸可能面積は5,510.93平方メートルで、直近の稼働率は100%。
なお、同日開催の役員会において、当該物件取得に関する利害関係人等との取引を承認した。具体的には、オリックス(株)に媒介手数料として1億325万円および消費税相当額516万2,500円を支払うというもの。
また、同日、同投資法人の保有資産である「ダヴィンチ東日本橋」の名称を4月1日をもって「日本橋イーストビル」と変更すると発表。今後も、独自のブランドイメージ確立に向け、前所有者の名称を冠した運用資産については、適宜名称変更を行なっていく。