パナホーム(株)は27日、「2004年3月期決算短信(単体・連結)」を発表した。
当期単体業績の売上高は2,566億6,600万円(前年同期比30.6%増)、営業利益は13億6,300万円、経常利益は17億100万円、当期純利益は1億1,200万円。
当期連結業績(対象9社)の売上高は2,637億5,400万円(同4.4%増)、営業利益は9億2,100万円、経常利益は9億8,800万円、当期純利益は11億3,300万円であった。
当期は、戸建住宅事業において、創業40周年を機に中高級ブランドイメージの再構築をめざし、最高級住宅「ザ・ソラーナ」、およびそのコンセプトを生かした「ソラーナRX」、「ソラーナFX」をソラーナシリーズとして発売。商品力をいっそう強化したほか、都市部の住宅市場を対象とするソルビオスシリーズでは、分離同居型二世帯住宅「ソルビオス コア」に加え、「ソルビオス ライブ」「ソルビオス ビスパ」を投入、都市部における建て替え層の需要喚起を図った。
資産活用事業においては、賃貸集合住宅商品として、既存のソレジオシリーズをリニューアルするとともに、創業40周年を記念したメゾネットタイプの都市型商品フラッツアシリーズ、郊外向け商品ウェルヴィラシリーズを発売した。
また、医療・福祉建築の分野で、介護関連施設に特化したローン債権を証券化する「ナーシングホームローン」を構築し、介護関連施設の受注を促進。さらに、グループホームやデイサービスセンターなどの介護保険施設を複合的に設計提案できる「ケアビレッジ」を発売、要介護高齢者のニーズへの対応だけでなく、運営事業者の生涯安定経営や土地所有者の安定利回りに貢献する商品を投入した。
同社では、当期業績について、こうした効果が徐々に表れた結果、業績回復基調が軌道に乗り始めたものとしている。
なお今後については、2004年4月1日より松下電器産業(株)の連結子会社として事業を展開していくこととなったことなどから、従来にも増して松下グループとしての相乗効果を業容拡大に生かしていくとし、連結売上高2,720億円、経常利益50億円、当期純利益53億円を見込んでいる。