全国400社の独立系住宅ビルダー・工務店による登録施工店を通じてSE構法住宅の供給事業を行なっている(株)エヌ・シー・エヌ(東京都港区、社長:杉本恒夫氏)は25日、明治時代に建てられた古民家の古材を再利用した、SE構法住宅による木造住宅が竣工を迎え、NPO法人日本民家再生リサイクル協会(東京都千代田区、代表理事:細野良三氏)首都圏地区委員会による現地見学会が開催されると発表した。
当該物件は、川崎市麻生区で明治時代に建築された3階建て茅葺き屋根の民家を解体、木材や板戸などの建具を最大限に再利用して建築された、総床面積200平方メートルの2階建て木造住宅。新しい住宅に古材を有効活用できるとして、建築デザイナーがSE構法を採用。解体された古民家の一室を再現するなど、施主からも高い評価を得る仕上がりとなった。
コンピュータによる住宅躯体の基本性能の構造計算に、あらかじめ古材の組み込みを想定、構造補助材や化粧板として古材を使ったほか、屋根や壁、建具なども再利用している。また、今回のリサイクル・再利用率は、屋根(鉄板・茅)100%、壁(土・わら)60%、構造材(欅・桧・松)70%、瓦(土)100%。この結果により、SE構法がリサイクル対応型の住宅構法であることが証明された形となった。
この結果に強い関心を示した、NPO法人日本民家再生リサイクル協会主催による現場見学会が、5月29日、30日に実施される。詳しくは同法人首都圏地区委員会(TEL:03-3222-8228)まで。