(株)穴吹工務店は3日、「2004年3月期決算短信(単体・連結)」の説明会を開催した。
当期単体の売上高は1,287億3,900万円(対前期比▲9.1%減)、営業利益は51億6,800万円(同40.2%増)、経常利益は28億2,500万円(同116.8%増)、当期純利益は8,800万円(同▲65.6%減)であった。
当期連結業績(対象17社)の売上高は1,541億3,700万円(同2.4%増)、営業利益は65億1,000万円(同67.6%増)、経常利益は41億4,900万円(同165.7%増)、当期純利益は2億7,500万円(同▲34.8%減)であった。
減収増益となった原因として同社では、事業所の再編や固定費の経費削減で増益となったものの、ミサワホーム事業部を(株)穴吹ミサワホームとして分社化したこと、当期純利益の減損会計前倒しによる特別損益が出たことなどを挙げた。マンション事業では、住宅ローン減税による駆け込みやインターネットを用いた営業手法、ニーズに対応した商品展開で過去最高となる契約戸数5,002戸(同30.2%増)、契約高1,246億7,700万円(同25.5%増)を記録。
会見の席で代表取締役社長の穴吹英隆氏は「競争が激化する中、従来のトータルディベロップメントシステムの枠組みにとらわれず、絶対的なスピードをもった需要に合う供給をしていきたい」と述べた。同工務店は供給を今後大型物件が多数計画されている2005年をピークに、需要とシェアに合わせた事業展開をしていく予定。
なお次期連結業績の見通しについては、固定費・間接経費の圧縮と他社との差別化を図り、通期で売上高1,224億300万円、経常利益32億1,200万円、当期純利益3億5,000万円を見込んでいる。