東京都都市整備局は14日、「東村山市本町地区プロジェクト」(東京都東村山市)の事業者募集要項などを公表した。住宅市場の競争原理を十分に機能させる新しい政策の第一歩として行なわれるプロジェクトで、戸建て住宅の価格を3割引き下げる「実証実験」と、約10haの住宅市街地開発を行なう「まちづくりの提案」を募集する。
「実証実験」においては、戸建住宅の平均建築単価(都内平均坪単価72万円)より、3割安い坪50万円を上限とし、より低価格で高品質の住宅の提案と、設計・資材流通・施工等にわたる合理的な生産システムの提案を募集する。建設戸数は100戸。
「まちづくりの提案」では、70年間の定期借地権のもと、良好なまちなみ景観と住環境の整備、管理運営などについての提案を募集する。
募集・選定は、一般公募型プロポーザル方式により、外部有識者で構成した審査委員会により、提案内容を総合的に審査、民間業者の選定を行なう。選定後は特定目的会社として事業会社を設立し、都有地を定期借地権で一括して借り受け、住宅供給をはじめ、開発から管理まで一括して行なうこととなる。
今後のスケジュールは、2004年8月3日(火)に説明会開催、提案書の受付は同年10月25日(月)から11月5日(金)まで。事業予定者の決定は2005年1月下旬の予定となっている。なお、募集要項等は、東京都都市整備局のホームページ(http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/)で閲覧できる。