森ビル(株)グループは、2004年3月期の業績(単体・連結)を発表した。
当期単体業績の売上高は1,405億8,000万円、営業利益は167億1,600万円、経常利益は49億3,100万円、当期利益は18億5,100万円となった。
また当期連結業績(対象17社)の売上高は1,686億9,800万円(前期比6.9%増)、営業利益は196億1,500万円(前期比▲21.2%)、経常利益は72億700万円(同▲37.8%)、当期利益は32億3,400万円(同4.6%増)となった。
当期の業績について、売上高は「六本木ヒルズ」開業に伴なう賃貸関係収益や六本木ソフト事業・その他営業収益の増収などにより、前期比108億円増の大幅増収、過去最高の1,687億円であった。営業利益については、「六本木ヒルズ」開業に伴う一時的経費の発生、大規模リニューアルに伴う賃料未発生床の増加や、ファンドへの売却による賃貸床減少に伴い、同▲52億円の196億円。当期利益は、同4.6%増の32億円となった。
次期(2005年3月期)連結業績の見通しについては、売上高は、賃貸関係収益で920億円(前期比10.0%増)、六本木ソフト事業・その他営業収益で410億円(前期比14.6%増)を見込む一方、大型物件の竣工がないため、請負工事・設計監理収益や不動産販売収益において前期比で大幅に減益するとし、1,550億円を見込んでいる。また、営業利益については、「六本木ヒルズ」通期稼働および、開業経費がなくなることから、340億円(前期比73.3%増)。経常利益については、180億円(同149.8%増)を見込んでいる。
なお、同社が現在進行中のプロジェクトは、3件。「オランダヒルズ」(東京都港区、地上24階地下2階建て)、高層棟は2004年10月、低層棟は05年3月竣工予定。「神宮前四丁目地区第一種市街地再開発事業」(東京都渋谷区、地上6階地下6階建て)、06年1月竣工予定。「上海環球金融中心」(中国上海市、地上101階地下3階建て)、07年末竣工予定。