フロンティア不動産投資法人(東京都港区、執行役員:出村 日出夫氏)は9日、14番目の不動産投資信託(JREIT)として、東京証券取引所の不動産投資信託市場に上場した。
同投資法人は、日本たばこ産業(株)(JT)が100%出資する運用会社「フロンティア・リート・マネジメント(株)」(東京都港区、代表取締役社長:戸谷 眞一氏)により、2004年5月12日に設立された。
発行投資口数は10万2,000口(オーバーアロットメントによる売出上限8,000口)、公募価格は1口につき55万円。主として郊外型商業施設および都心型商業店舗ビルを投資対象に、中長期にわたり安定収益の確保を図ることを投資方針としている点が特徴で、同日、「イオン品川シーサイドショッピングセンター」(東京都品川区、取得価格201億円)、「マイカル茨木」(大阪府茨木市、同181億円)など6物件の不動産信託受益権を取得した。取得先はJT、取得総額は648億円。
また、同日公表された、2004年12月期および2005年6月期の運用状況の予想によると、2004年12月期の営業収益は19億6,500万円、当期利益は9億9,600万円、1口当たり分配金は9,027円。2005年6月期の営業収益は24億8,200万円、当期利益は11億8,400万円、1口当たり分配金は1万731円を見込むとしている。
上場初日の初値(始値)は公募価格を上回る59万8,000円で、その後59万9,000円の最高値を記録、終値は若干下げて58万8,000円となったが、公募価格を上回る順調なスタートとなった。