不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2004/8/10

三菱地所、「2005年3月期第1四半期決算」発表

 三菱地所(株)は10日、「2005年3月期第1四半期決算短信(単体・連結)」を発表した。

 当期(2004年4月1日~2004年6月30日)連結業績の売上高は1,336億6,900万円(前年同期比8.1%増)、営業利益は177億7,500万円(同20.6%増)、経常利益は117億8,500万円(同28.2%増)、当期純利益は35億3,800万円(同▲19.8%)となった。
 
 セグメント別にみると、ビル事業では、空室率が2004年度3月末の4.82%から4.43%へ改善したものの建物賃貸収益は前年同期に比べ減収。ビル運営管理受託収益は新規ビルの管理受注により前年同期比で増収、営繕請負工事収益は前年同期の大型営繕請負工事がなくなったことにより減収した。この結果、当セグメントの営業収益は前年同期比15億3,300万円減の702億5,800万円、営業利益は14億9,100万円減の204億4,000万円となった。

 住宅開発事業ではマンション竣工物件が前年同期に比べ増加、売上計上戸数が大幅に増加したことなどにより、前年同期比66億2,100万円増の190億7,600万円、営業収益は前年同期比11億2,100万円改善し▲2億9,400万円。なお、マンションの通期売上計上予定分のうち、約76%は既に契約済。

 また、「その他の事業」セグメントに区分していた資産開発事業では、特定目的会社などを利用した不動産事業にかかる損益を前年度までは営業外損益に計上していたが、当期より営業損失に計上することとなった。その結果、匿名組合出資分配益などにより、エクイティなど投資収益は大幅に増収となった。その他、第一生命保険(相)との共同開発で「二番町ガーデン」(東京都千代田区)が竣工し、稼働した結果、前年同期比20億4,800万円増の24億3,600万円となった。 

 海外事業は米国の景気回復の影響を受け、不動産仲介事業収益が外貨ベースで増収となり、大幅な円高にも関わらず増収となったほか、建物賃貸収益およびビル運営管理受託収益も外貨・円価ベースともに増収の結果、前年同期比20億2,800万円増の273億2,600万円。

 その他のセグメント別営業収益は、設計監理事業が26億700万円、注文住宅事業が32億3,100万円、ホテル事業収益がロイヤルパークホテル汐留などの開業で増収の79億1,500万円、その他の事業が42億800万円となった。また、固定資産の売却にともない、38億1,900万円の特別損失を計上した。

 なお、業績はおおむね当初予定どおりに順調に推移しており、通期の業績見通しについては期初に公表したとおり、営業収益7,430億円、営業利益1,150億円、経常利益890億円、当期純利益360億円を見込んでいる。

 同社では2004年9月に「丸の内オアゾ(OAZO)」(東京都千代田区)のオープンを、2005年10月には再開発されている東京ビル(東京都千代田区)の開業を控え、丸の内での収益効率化につなげていきたいとしている。

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