(社)不動産証券化協会(略称:ARES、理事長:岩沙弘道氏)は10日、第10回定期理事会を開催。終了後、記者懇談会を行なった。
懇談会には、理事長・岩沙弘道氏、広報委員長・小倉 敏氏、専務理事・巻島一郎氏らが出席。冒頭、事務局長の市井達夫氏より、本日開催された第10回理事会の概要が報告された。これによると、丸紅(株)、三菱商事ユービーエス・リアルティ(株)の正会員としての入会、丸紅不動産(株)、日立キャピタル(株)等の賛助会員としての入会が承認され、9月10日付の同協会会員数は正会員67社、賛助会員101社、合計168社となった。
続いて挨拶にたった岩沙理事長は、本日9月10日がJREIT創設の日にあたることに触れ、「JREIT市場創設3年目を迎え、時価総額は2,600億円から1兆5,000億円へ、銘柄も14銘柄にまで拡大した。オフィス以外にも、マンションやホテルなどを投資対象とするREITも出てきており、市場に幅と厚みが出てきた」と評価。今後も物流施設を対象としたREITや、福岡証券取引所への上場をめざしたREITなどの誕生が見込まれることから、市場拡大は続くとの見方を示し、協会の取り組み課題として、「税制、法制の改善や規制緩和に努めるとともに、投資家保護施策の拡充、証券化に携わる人材の育成を図っていく」と述べた。