住友林業(株)は11日、「2005年3月期中間決算短信(単体・連結)」を発表した。
当期(2004年4月1日~9月30日)単体業績の売上高は2,812億600万円(前年同期比4.6%増)、営業利益は27億9,500万円(同▲10.9%)、経常利益は36億900万円(同▲9.2%)、当期純利益は15億2,100万円(同▲33.9%)。
当期連結業績(対象40社)の売上高は3,385億2,200万円(同9.1%増)、営業利益は51億8,900万円(同18.0%増)、経常利益は49億1,700万円(同4.1%増)、当期純利益は21億900万円であった。
当期について、木材・建材部門事業では、流通において在庫を適正水準に維持することでリスク低減や、ユーザー動向に沿った流通機能の確立など販売力の強化に取り組んだことや、建材製造を行なう住友林業クレスト(株)が堅調な住宅市況を背景に前年同期実績を上回ったことなどから、売上高1,514億9,000万円(前年同期比10.0%増)、営業利益23億2,500万円(同43.3%増)と前年業績を上回った。
一方、住宅および住宅関連事業において、子会社による施工体制の見直しを行なうと共に引き続き体制強化のためのコストダウンを実施したものの、受注は5,030棟(前年同期比▲0.7%)、1,469億5,500万円(同▲1.2%)。完工については4,354棟(同▲3.4%)、1,287億4,200万円(同▲0.6%)と前年実績を下回る結果となった。
その他の戸建住宅については、木造ユニット住宅事業が受注数・受注金額ともに振るわず、受注は129棟(前年同月比▲27.1%)、29億6,800万円(同▲28.4%)完工についても87棟(同▲37.9%)、21億9,000万円(同▲38.2%)と前年実績を下回った。同事業については、2004年11月11日開催の取締役会において、事業を行なう住友林業システム住宅(株)を2005年3月31日付で解散の上、同事業から撤退することが決定している。
なお、通期の業績は、木造ユニット住宅事業からの撤退に伴う損失、および度重なる台風被害や新潟中越地震の被災地対応による経費の増加が見込まれることから、利益を下方修正し、連結で売上高7,250億円(前年同月比7.6%増)、経常利益185億円(同8.4%増)、当期純利益80億円(同▲18.9%)を見込む。