三菱地所(株)は11日、「2005年3月期中間決算短信」(単体・連結)を発表した。
当期(2004年4月1日~9月30日)単体業績の売上高は1,589億2,700万円(前年同期比▲3.5%)、営業利益は304億6,400万円(同▲9.0%)、経常利益は216億6,900万円(同▲2.0%)、当期純利益は54億700万円(同▲35.2%)。
当期連結業績(対象227社)の売上高は3,124億3,200万円(同11.3%増)、営業利益は479億2,000万円(同18.8%増)、経常利益は347億7,300万円(同32.1%増)、当期純利益は70億8,900万円(同▲38.1%)であった。
セグメント別には、ビル事業において空室率の減少が見られたものの、丸の内再開発に伴う「新丸ビル」「日比谷パークビル」の建替え等により建物賃貸収益が前年同期比で減収。また、ビル運営管理受託収益は新規ビル管理受注等により増収となったが、営繕請負工事収益で減少となり、同事業全体で営業収益1,440億5,300万円(前年同期比▲20億8,100万円)となった。
なお当期は、建設を進めていた「丸の内1丁目1街区開発計画」(街区名称「丸の内オアゾ(OAZO)」)が9月にグランドオープン。同街区内の同社保有ビル「丸の内北口ビル」が稼働したほか、10月には「(仮称)ザ・ペニンシュラホテル東京」(日比谷パークビル建替計画)の新築工事に着工している。
また住宅開発事業の営業収益は、当中間期において大型マンション物件の竣工、売上がなかったこと等により、前年同期比▲58億1,500万円の400億6,100万円。営業利益でも7億2,900万円の損失(前年同期比▲3億9,100万円)となったが、これはマンション等の竣工および顧客への引渡しが年度末に集中する傾向があることによる季節的要因であり、通期売上計上予定分の契約残高は1,403億8,800万円と、順調に推移している。
なお通期については、営業収益7,615億円(当初予算7,430億円)、営業利益1,170億円(同1,150億円)、経常利益905億円(同890億円)、当期純利益360億円(当初予算どおり)となる見込み。