(株)東京カンテイは月次中古マンション価格の最新(2004年11月まで)データを発表した。
中古マンションの売り希望価格を各行政区単位ごとに算出。その平均坪単価をファミリータイプのマンション価格に即するように70平方メートル換算し、月ごとに平均価格と平均築年の推移を出した。対象とするマンションタイプは、ファミリータイプのみ(専有面積30平方メートル未満の住戸、事務所、店舗用は除外)としている。
首都圏・中古マンション価格は、前月比で0.7%上昇し2,540万円となった。9月とほぼ同水準で、価格推移自体は横ばい。都県別ではいずれの都県も1%前後の小幅な上昇を示し、おおむね横ばいからやや上向く傾向。1都3県すべて前月比で上昇したのは2003年6月以来実に17ヵ月ぶりのこと。
近畿圏は、1,622万円と前月比で0.4%とわずかに上昇した。大阪府は同0.7%上昇、兵庫県では同0.7%下落した。近畿圏の価格も変動幅が小さく、価格に安定感が出てきた。
中部圏は、1,383万円と前月比では1.4%下落した。愛知県では同1.3%下落と、10月以降2ヵ月連続で下落し、三大都市圏では唯一下落傾向となった。
首都圏の主要都市では、東京23区が前月比1.1%、横浜市が同0.3%、千葉市が同3.4%、さいたま市が同1.7%と、各都市ともにわずかに上昇した。東京23区、横浜市、千葉市は価格水準自体上昇傾向にある。さいたま市はおおむね安定推移。
大阪市は前月比3.3%上昇し、6ヵ月ぶりに1,900万円台を回復。築年数の若返りも価格上昇の要因。神戸市では同1.4%上昇した。11月、兵庫県全体では価格は前月比0.7%下落しているが、神戸市は反対に同比上昇しており、都市部の価格水準は安定傾向にある。
名古屋市の価格は前月比0.5%上昇。神戸市の傾向と同様で、愛知県全体では1.3%下落しているが名古屋市は同比上昇し、都市部で価格が安定していることを示している。