住友林業(株)(東京都千代田区、社長:矢野 龍氏)は5日、中国・上海市の高級戸建別荘「海源別荘」プロジェクトに参加すると発表した。
同プロジェクトへの参加は、「住友林業の家」のノウハウを盛り込んだ住宅および木造住宅のプロモーションを目的としたもの。日本の大手メーカーによる中国での木造住宅の建築は今回が初となる。
「海源別荘」の分譲地は上海市西部の淀山湖周辺。上海市中心部から車で50分と市内へのアクセスも良く、分譲地の西側にはゴルフ場、南側には公園の建設も計画されているという好立地。開発総面積は約1.17キロ平方メートル、総区画数229棟(戸建住宅)で、すべての区画が緑地と水路に囲まれているという住環境が特徴だ。
同プロジェクトにおいて同社はデザイン設計および管理監修を担当。同社では、木造住宅の本格普及を前に2004年11月、木製トラスの製造販売および2×4工法の住宅施工を行なっているParagon(大連)社およびParagon(上海)社に資本参入を行ない、施工体制を整えてきており、今回2棟のモデルプランに合意し、2005年3月より着工する。
同プロジェクトの運営は、上海市大手企業、上海実業(集団)有限公司の傘下にある、上海上実湖浜新城発展有限公司が行ない、同社資本参入会社であるParagon社が施工を行なう。上海地区の有力なディベロッパーと協力関係を築き、同プロジェクトに参加することで、中国における認知度向上および木造住宅の普及促進、さらに今後の事業拡大につなげていく。