

白河三丁目地区市街地再開発組合が施行者となって進められていた、同潤会・清砂通アパートの建替事業である「白河三丁目地区第一種市街地再開発事業」(東京都江東区白河三丁目)が、共同住宅および公益施設等からなる「イーストコモンズ清澄白河 フロントタワー」として完成。25日、現地にて関係者らの出席のもと竣工式が行なわれた。
旧・清砂通アパートは、このほど建て替えが完了した白河三丁目地区内の1号館~4号館のほか、近隣の12棟を含め合計16棟からなるもの。同潤会が建設したアパートメントとしては最大規模を誇っていたが、築後70余年を数えるにいたり著しく老朽化が進んでいることから、建て替えが望まれていた。
1998年に再開発準備組合を設立、2000年の再開発組合設立認可を受け、2002年5月より既存建築物解体工事をスタート。同年8月に着工し、このほど竣工を迎えた。
同プロジェクトには、参加組合員として(財)首都圏不燃建築公社が参画。共同住宅(総戸数266戸)および公益施設等とで構成される複合ビル「イーストコモンズ清澄白河 フロントタワー」として建て替えられた。
建物は地上32階建ての高層棟と地上3階建ての低層棟からなり、高層棟には2階に高齢者在宅サービスセンター、3階に保健相談所、4~31階に住宅を配置、メディカルモールとなる低層棟と連結されている。
また、同潤会アパート時代から大切にされてきた地域コミュニティの精神を受け継ぐため、高層棟最上階と4階にコミュニティスペースを分散して設置。4階のスペースは、入居者だけでなく、近隣居住者にも開放するほか、1階には白河三丁目町会会館なども設置し、地域に開かれたコミュニティ拠点としての役割も担っていく。
なお、清砂通アパートの建替事業については、近接する白河・三好地区市街地再開発事業が現在進行中となっており、同プロジェクトとの都市景観の調和を図るため、いずれもパールホワイトを基調にした外壁デザインとするとともに、低層部のデザイン統一化を図っている。白河・三好地区市街地再開発事業の竣工は、C街区が2005年3月、B街区が同年6月、A街区が2006年7月の予定。