(株)ミラクル スリー コーポレーションは22日、NPO法人神戸まちづくり研究所主催、兵庫県および明舞マンション管理組合ネットワーク共催の「明舞団地マンション再生アイデアコンペ」で、最優秀賞を受賞したと発表した。
同コンペは、40年前に入居開始した「明石舞子団地(明舞団地)」の一区画13棟が建つエリアを対象に、いかに町の再生を具体化するかを競ったもの。
高田光雄京都大学大学院教授ら学識経験者や県関係者らで構成する審査委員会により、応募全41作品の中から優秀7作品が選定され、住民代表者約30名の投票の結果、この中から、同社が最優秀賞に選出された。
同社が提案したプランは、独自技術として特許を取得している「ミラクル構法」による再生案。地上5階建ての団地内13棟のうち11棟を、同構法により一層分増床し、地上6階建ての建物に再生させるとともに、残り2棟を解体し、地上3階建てのコミュニティプラザを新設する。
増床部分で新規に66戸を確保することができるため、解体した2棟50戸分をカバーできるのに加え、16戸の新規床を供給することが可能となる。さらに、新規床16戸のうち各棟1戸ずつ計11戸を多目的に使えるミニホールとして3階部分に設け、3階部分で各棟とコミュニティプラザとを直結するペデストリアンデッキを設置。高齢者などが棟から棟、コミュニティプラザへと行き来できる構想も提案している。
このほか、各住棟には屋上緑化・菜園による空中庭園を造成することにより、コミュニティ形成への工夫も盛り込む。
なお、新規床の残り5戸については、賃貸・分譲する計画。