(株)リビングファーストは29日、同社が運営する不動産検索サイト「リビングファースト」(http://www.living1st.com/)において、希望条件を登録したユーザーに対し、不動産会社が条件にマッチした物件情報を提供するという『住宅版スカウトサービス』を4月4日よりスタートすると発表した。
『住宅版スカウトサービス』とは、求人ポータルサイトなどで、求職者が自分のプロフィールや希望する職業の条件を登録すると、匿名で求人企業に対し情報が公開され、企業が条件に合った求職者にメールを送るという、いわゆる「スカウトサービス」をマンション情報の提供に活用したもの。
同社サイト上に掲載されている物件と、ユーザーが登録した希望条件とをデータベース上でマッチングし、条件に合ったユーザーに対して、不動産会社から同サービスを経由し、個別に情報提供を行なう。この際、不動産会社にはユーザーの個人情報は明かされない仕組みとなっており、企業にとっては、購買意欲の高いユーザーへの積極的なアプローチが可能となるというメリットのみならず、個人情報保護に関する規制が厳しくなる中で、必要以上に個人情報を抱える必要が無くなり、リスクを軽減することも期待できるとしている。
一方ユーザーにとっては、サイト上では公開していない住宅の情報などを簡単に入手することができるだけでなく、匿名で情報を受け取ることができるため、不動産会社からむやみに営業される心配がなくなる。
4月4日より、首都圏(1都3県)、関西(2府4県)、福岡県、愛知県の4エリアを対象にユーザー登録をスタート。4月末までに5,000件の登録をめざすとしている。
なお、不動産会社からの情報提供は5月から順次スタートする予定。不動産会社の同サービス利用は当初無料に設定しているが、別途有料物件基本登録が必要となる。