不動産ニュース / 不動産金融・証券化

2005/6/29

NOF、投資物件に「川崎東口三信ビル」を取得

 野村不動産オフィスファンド投資法人(NOF)は29日、不動産投資信託(REIT)のための不動産投資物件として「川崎東口三信ビル」(川崎市川崎区)の不動産信託受益権を取得すると発表した。

 同物件は、1988年3月竣工、鉄骨鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付12階建てのオフィス、商業の複合ビル。敷地面積は1,275.70平方メートル、建物面積は10,869.91平方メートル。賃貸可能面積は8,284.03平方メートルで、テナント数は26、稼働率は100%(2005年3月末時点)となっている。

 NOFで評価した点は、JR「川崎」駅徒歩2分、東口前ロータリーの正面に立地する希少性の高さ。また、地下1階部分が駅に隣接する地下街と接続しているほか、2階部分の店舗へは外階段から直接アプローチ可能など駅前立地を生かした機能を備え、幅広いテナント需要を満たす物件であること。さらに、駅周辺にはオフィスビルや商業ビルなど繁華性の高い業務商業機能が集積していることに加え、近年コンサートホールや旧東芝川崎工場跡地での大規模商業施設開発が進んでいることから、将来的に、地域一体の認知度アップや集客力の向上を望むことができることなど。

 契約締結および取得予定は6月30日を予定している。取得先は(株)デベロッパー三信(東京都中央区、取締役社長:安藤 勇氏)で取得価格は95億円。

 また同日、同物件取得資金に充当すべく、期間5ヵ月の短期借入れで、(株)UFJ銀行、(株)三井住友銀行ほか4行より、合計30億円の借入を行なうと発表。借入実行日は6月29日、利率は0.49083%(年利)で、2004年6月9日に締結したコミットメントライン契約に基づくもの。返済期日は同年11月29日、金利元本一括返済とする。
 さらに、期間6ヵ月の短期借入れで、(株)中国銀行、(株)福岡銀行ほか3行より、合計50億円の借入を行なうと発表。借入実行日は6月29日、利率は0.36583%(年利)。返済期日は同年12月9日、金利元本一括返済とする。

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