(株)森トラスト・ホールディングス(旧社名:(株)森トラストグループ本社)は4日、2005年3月期のグループ連結業績を発表した。
これによると、当期連結売上高は1,248億5,100万円(前期比3.0%増)、営業利益は317億2,900万円(同7.2%増)、経常利益は309億3,300万円(同9.5%増)、当期純利益は162億2,700万円(同7.4%増)となり、増収増益。売上高および経常利益は過去最高を記録した。
売上高の内訳をみると、賃貸関係収益が578億4,700万円(同1.0%増)、ホテル関係収益が279億4,700万円(同1.2%増)、不動産販売収益が213億6,000万円(同▲9.7%)、その他収益が176億9,500万円(同39.9%増)。
賃貸関係収益では、賃貸ビル売却による面積減少や、大規模リニューアルに伴う工事期間中の減収などがあったものの、都心部オフィス市況の好転により、大型Aクラスビルで空室率が低下するとともに賃料が上昇に転じたことから、微増となった。また「丸の内トラストタワーN館」の通期稼働、「赤坂見附MTビル」の取得なども寄与した。
ホテル関係収益は、厳しい経営環境下、「ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル」における一部施設リニューアルを含めた新商品開発が奏功したこと、既存ホテル事業が順調に推移したことから微増。不動産販売収益は、保有物件の売却による収益があったものの、REITへの物件売却が大きかった前年度との比較により▲9.7%の売上高となったが、その他収益では「東京汐留ビルディング」竣工に伴う貸室内装工事収益が大きく寄与し、前年度比39.9%増となった。
また次期は、約106億円増となる売上高1,355億円を見込んでおり、これに伴い営業利益、経常利益、純利益ともに増益となる予定。
なお同社は同日、7月1日付で旧社名の「(株)森トラストグループ本社」から名称を変更するとともに、資本金を10億円(旧資本金4,800万円)に増資したことを発表している。