不動産情報サイト運営事業者6社が加盟する「不動産情報サイト事業者連絡協議会」(RSC)は14日、第6回研修会を開き、加盟各社から20名あまりが参加した。
研修会では、まず(社)首都圏不動産公正取引協議会事務局長の谷正志氏が、最近の広告違反事例を解説。谷氏は、そのなかでインターネットホームページのおとり広告について触れ、「業者は、どうも紙媒体よりインターネット広告のほうが規制が緩いと思っているふしがある。違反事例はそれほど多くないのだが、これはユーザーが“こんなものか”とあきらめているからではないか。本当にお客様のことを考えているならば、広告の精度を高めるべきなのは、紙媒体だろうがインターネットだろうが同じ」と説いた。
続いて、同日発表されたRSCの「第3回不動産情報サイト利用者意識に関する調査」結果について、(株)リクルート賃貸ディビジョンメディアプロデュース部企画編集グループの金子友里子さんが解説した。金子さんは、情報サイトや問い合わせへの満足度が下がり、普通と回答した割合が増えたことに触れ、「ユーザーがさまざまなサイトに慣れ、やってくれて当たり前、の時代になった。われわれはさらなる工夫が必要」とした。
研修会の最後に挨拶した、RSC理事の庄司利浩氏は「アンケート結果をみてもわかるように、ユーザーニーズの変化を強く感じる。今後も、コンシューマー、業者双方に役立つような情報発信を行なうため、会員各社にご協力をお願いしたい」と語った。
なお、RSCには現在1社が加盟申請、1社が加盟を検討しており、近日中に加盟8社体制となる予定。