ミサワホームホールディングス(株)は30日、在来木造リフォーム用制震装置「MGEO-R(エムジオ アール)」の販売に先立ち、記者発表会を開催した。
同社は住友ゴムグループのSRIハイブリッド社と共同で、制震装置「MGEO(エムジオ)」を開発、昨年12月より販売してきた。今回のMGEO-Rは、MGEO発売以来、要望の多かった在来木造リフォーム用の制震装置を開発したもの。
MGEOは発売以来、今年7月末までで2005棟という実績、今後も伸びることが期待される。
昭和56年の新耐震基準以前に建築された住宅のうち、約1,150万戸が耐震性に不安があり、震度6クラスの地震による倒壊が危惧されている。
記者会見で、ミサワホーム(株)代表取締役社長:佐藤春夫氏は「お客さまや営業現場から『既存住宅で耐震がしたい』という要望が増え、今回の開発に至った」とコメントした。
MGEO-Rは、「耐震診断+耐震工事+制震」を実現、地震、風などによる揺れを軽減し、繰り返しの振動に対しても安定した性能を発揮する。
また、「高減衰ゴム」を使用、ゴムに加わった変形を熱エネルギーに変換し振動を吸収する。
MGEO-Rの制震装置は、幅58.5センチ、高さ150センチ、重量約47キログラム。建築面積70平方メートル以下の2階建て住宅では、1階壁部分4ヵ所に設置する。
販売価格は制震装置本体で、1棟あたり税込みで78万7,500円(建築面積70平方メートル、4基使用時)から。全国の23ヵ所のミサワホームイングディーラーで販売する。なお、年間販売目標は100棟としている。